髪のダメージと原因(アルカリカラー&パーマ編)


本日もお仕事お疲れ様でした!またまた大雪ですね。。。

今回はそんなに降らないかな~って思ってたんですけどね~ガッツリ降ってます!

今日は真面目に髪のダメージの本質へ迫ってみたいと思います。

日々のダメージ要素としてはシャンプーが1番に、次に乾かしたりアイロンなどの行為でしょうか?

(髪が濡れたまま寝るのも結構きます!ただし、ドライヤーをかけるかどうかは関係なし!ちゃんと乾いていればダメージは回避できます。そうでなければ江戸時代の人はみんなめちゃくちゃ傷んでいることになりますから)

ただ、高温のアイロンで髪の表面を滑らせるようにスタイリングすることが毎日続くようだと、シャンプーより髪を傷める要素としては上位に来てしまうでしょう。

(濡れたままの髪の毛に高温のアイロンは論外、説明もしません、死ぬほどダメージします)

オイル系の洗い流さないトリートメントで保護するのも短期的には良しですが、長くは持ちません。(オイル系のトリートメントが熱に一番強いのは間違いない)

髪の毛にはもともと油が入ってます、常温で固体のバターみたいな油です。(固めることで毛髪内部の物質の流失を防いでいる)

しかし、熱から髪を守るために使うオイルは当然ですが常温で液体ですよね?

フライパンにバターをのっけてサラダオイルを入れてから火にかけるとバターが溶けてサラダオイルと混ざります。

その後フライパンが冷えても、もはやバターの強度はないわけです。

極端ですがこのようなプロセスでも髪はダメージしていきます。

毎日高温のアイロンで滑らせるようにスタイリングされるという方は、、、。

一日目、オイル系のトリートメント→二日目は乳液上のトリートメント(基本的に乳液は油と水が混ざったもので油の量が少ない)→三日目は素髪でスタイリングをローテーションで行うのが良いのではと思います。

 

髪の毛って本当にダメージ要因が多くてダメージしたあとの回復は難しい。

なので、まずは傷ませないことが最重要課題なのです!

 

髪が一番ダメージにさらされる機会はお家の中ではないです、おそらくサロンで薬剤を使う時です。

危険度の順番にすると 一位「ダメージ処理が何もないカラーリング」、

二位「ダメージ処理が何もない縮毛矯正」、

三位「ダメージ処理が何もない(というか中間処理が何もない)パーマ」、 

が髪の毛のをダメージさせる3大要素ではないでしょうか?

特に年間で施術の回数が多いのはカラーリングですので、塗りっぱなし流しっぱなしの技術では髪の毛は持ちません。

ちょっと小難しい表現になってしまいましたが、以下に髪の毛がダメージするプロセスを簡単に書いてみました。

 

ヘアカラー(アルカリカラー、またの呼び方をダイ・ブリーチ式ヘアカラー)は、第2剤に含まれている酸化剤である過酸化水素が、第1剤に含まれているアルカリ剤で分解され、発生した活性酸素がカラー剤に含まれる染料を発色させたり毛髪を脱色させたりします。

髪の脱色には活性酸素が不可欠なんですね。

ちなみに、夏場の海辺には活性酸素が大量に発生しています。

潮風に紫外線が当たると活性酸素が作られるからです。

なのでサーファーさんは髪の毛明るい人が多いんです。

 

当然、第2剤の過酸化水素濃度が高いと(日本の法律では毛髪への使用は上限6%です)活性酸素が多く発生するため発色、脱色は早くなる一方で、

ss結合が壊れ (髪の毛の主要なタンパク質の結合) システイン酸 (ss結合が切れてシステイン単体の状態単体では安定しない) が生まれて髪の強度が低下します。

 

過度の過酸化水素は、毛髪内部のシスチン結合に強い酸化反応を与え、システイン酸に変化させます。

それが髪のカラーダメージ (毛髪強度の低下、パサつき感) の原因です。

なので、基本的に過酸化水素を使用しないブリーチ力の皆無なカラー剤は明るさが出せませんがダメージは起こりません。(ヘナ、塩基性染料など)

(また、ダメージを加速させる要素に髪全体にアルカリカラーが毎度塗られるというのもあります、リタッチメントを多用しましょう)

 

パーマの場合もアルカリや還元剤の残留 (この残留を防ぐためにブレスグラスでは2重の処理をします。) のために過度の過酸化水素の分解が起こると、システイン酸が増えてパーマがダレやすくなります。

その他にも重ための薬剤を塗布している時にコーミングによる摩擦などもダメージの原因と考えられます。

 

如何でしたか?

正しい知識でダメージコントロールが素敵な髪美人への第一歩ですよん!

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